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最新記事【2007年12月07日】

アスペルガー症候群とは、自閉症の一つのタイプで、LD(学習障害)や知的障害と同じ発達障害というグループに属するものです。

「知的障害がない自閉症」とされ、認知や言語発達など、知的に遅れのある人はほとんどおらず、「高機能自閉症」とも言われているのです。

アスペルガー症候群の病状は、「社会性」「コミュニケーション」「想像力」の3つの特徴を持っています。

「社会性」とは、他の人と一緒にいるときに、どのように振る舞うべきかと、ということ。

「コミュニケーション」とは、自分の思っていることをどう相手に伝えるか、相手の言いたいことをどう理解するか、ということ。

「想像力」とは、ふり遊びや、見立て遊び、こだわりと関係し、この子供は、想像力が欠如しているために、想像力の必要な「自分が○○だったら」というような「ふり遊び」の少なさ、融通の利かなさ、に現れ、コレクションや反復的行動、融通のきかなさとして現れるのです。

上記のようなことから、アスペルガーの人は高い知能と社交能力の低さを併せ持つと考える人もいるようです。

当初はまれな障害とみられていましたが、最近の研究では,200~300人に1人の割合で存在するらしいのです。

原因は親の育て方などではなく、出産時や出生後など早い時期に、何らかの理由で脳の一部に障害が生じたのだろうと考えられているのです。

「アルバート・アインシュタイン」や「トーマス・エジソン」「ビル・ゲイツ」「織田信長 」もアスペルガー症候群だったそうです。

アスペルガー症候群は、一般に発育と同時に病状が目立たなくなる、と言われています。人によって障害の度合いは千差万別であり、また大人になってからも、その人にあった分野で仕事をしている人もいるのです。

アスペルガー症候群の子供は、自分の興味を持つ分野に、網羅的かつ微細に入るまでの、大学教授のような知識を持っている場合もあり、そのようなことから、アスペルガーは「技術者タイプ」が多く、プログラマーやNASA職員などにも多く存在し、ビル・ゲイツもアスペルガー症候群だと言われているのです。

アスペルガー症候群の子供に対しては、まず、アスペルガー症候群がどのような病気なのかをよく理解し、困った、不適切な行動、風変わりな行動をとったとしても、そのような行動の多くはアスペルガー症候群特有のハンディキャップのために生じている、と理解してあげてください。

また、以下のようなことに注意してください。

・騒々しい環境が苦手なので、刺激がなく静かな環境を好みます。また、感情的になったり、大声でしかったりすることは逆効果です。
・何かにとてもこだわりを持つことがありますが、無理やり変えようと思うのではなく、何かに生かす方向で考えてあげましょう。
・アスペルガー症候群の子どもは予測できないことや変化に対して苦痛を感じるので、スケジュールの変更はなるべく避け、不可避な場合は理解できるように説明しましょう。
・「社会性」に問題があり「暗黙のルール」を読み取ることが苦手なので、ルールは指示は明確にしてあげましょう。

曖昧な指示や皮肉、言外の意味の理解は無理だと考えた方がよいです。

・否定的な言葉に敏感で、さらに、叱責されるような行動をしてしまうことが多く、元々自信を失いがちです。できるだけ肯定的に接し、褒めるようにしてください。

アスペルガー症候群は「知的障害のない自閉症」といわれています。

一般的に知的障害と健常者の知能指数のボーダーは70~85とされ、70以下が知的障害者に分類されます。アスペルガー症候群の場合は知能指数は85以上、そして自閉症の度合いは中度から高度となります。

アスペルガー症候群は、言葉に遅れがない分むしろ知的障害のある自閉症(カナー症候群)に比べて周りの理解度は低く、2006年4月に施行された障害者自立支援法により、知的障害がある場合と同様に障害者手帳が交付されるようになったものの、未だ社会的認知は低く支援体制が整っているとはいえない状況なのです。

アスペルガー症候群だからといって、普通の日常生活を送れないというわけではなく、ごく普通に生活している人や、むしろ社会に貢献して活躍している人さえいるのです。

アスペルガー症候群の患者の特徴のひとつである、興味のある対象に対する並外れた集中力と記憶力によって、その分野の知識量は生半可なものではなく、13歳の患者がその専門分野の大学教授並に知識をもつことさえあるそうです。

アスペルガー症候群の特徴を、以下いくつかあげてみます。

・社交性に欠ける
  アスペルガー症候群の患者は、他人の表情やしぐさから感情を読み取ることが苦手です。普通に大抵の人が理解できるものが読み取れないのです。同時に自分の感情もまた顔やしぐさで表現することも苦手です。
・人嫌いなわけではない
  アスペルガー症候群の患者は、社交性に欠け一人でいる場合も多いですが、人嫌いなわけではありません。中には、人懐こく振舞う人もいます。自分の感情を表情等で表現するのが苦手なゆえに、人といても嬉しくないように見える場合があります。また、一対一でなら人と関わることができるのに、たくさんの人と同時に関わることができない患者も多くいます。
・音に敏感
  アスペルガー症候群の患者は、個人差はありますが音に敏感です。ちょっとした物音に過剰に反応することがあります。聴覚の過敏は、自閉症に伴って非常によく見られるものです。成長と共に穏やかになっていくこともあります。

アスペルガー症候群の特徴はまだありますが、アスペルガー症候群の患者は、一見普通に見えながら、社会生活を営んでいくのに不可欠の「対人関係」において、非常に困難を感じているというのを、周囲は理解する必要があるのです。

月経前症候群とは、PMS(Premenstrual Syndrome)とも呼ばれ、女性の生理の約2週間前から起こる様々な不調のことです。

この不調は、一般的に、排卵から月経開始までの時期に現れ、黄体ホルモンの影響によると言われているのです。

月経前症候群の症状としては、身体的症状と精神的症状に分けられ、その病状には大きな個人差があるようです。

身体的症状としては、腰痛、下腹部が張る、頭痛、乳房が痛い・張る、疲れやすい、眠くなる、肩こり、めまい、手足の冷え、むくみ、のどがかわく、ニキビができやすい、肌荒れ、化粧のノリが悪い、食欲が増す・なくなる、下痢・便秘、おりものが増える、カラダがスムーズに動かない、などですね。

精神的症状としては、イライラ、攻撃的になる、怒りやすい、無気力、うつ状態となる、能率が低下、気分の変化、いつも通り仕事ができない、女性であることが嫌になる、人付合いが悪くなる、などがあります。

同じ症状が、周期的に現れ、また、症状は、排卵から月経前の「黄体期」に出現し、月経終了後の卵胞期には消失する、ということであれば、「月経前症候群」でしょう。

月経前症候群(PMS)の治療には、食事とストレス対策が必要となります。

様々な栄養素が不足すると、月経前症候群の病状がひどくなると言われているのです。

バランスのとれた食事をし、規則正しい生活をしてストレスをあまり溜め込まないようにしてください。

食事としては、バランスの取れた食生活をしている人では、月経前症候群の病状が軽い、というデータがあるのです。

また、月経前症候群の前にはむくみやすくなるので、塩分控えめにしてください。

また、以下のような食べ物は、月経前症候群を悪化させると言われているのです。

カフェイン:イライラ、抑うつなどの精神症状を悪化させるといわれています。コーヒー、チョコレートは控えめにしましょう。特に、チョコレートは月経前症候群に良くないと言われています。
アルコール:月経前症候群の時期には、いつもより少しのアルコールで酔いやすくなります。二日酔い・悪酔いもしやすいそうです。
タバコ  :月経前症候群を悪化させると言われています。

また、それ以外では、

「セントジョンズワート」は気分を落ち着かせる働きのあり、安定した精神状態を保つ作用があります。
「カルシウム・マグネシウム」月経前症候群の症状の緩和に大変有効であるとされています。
「チェストベリー」はホルモン群を調整する作用があるため、月経前症候群に効果があると言われています。
「大豆イソフラボン」も女性ホルモン様の働きのあり、有効です。

その他、「ビタミンB6」「γ-リノレン酸」なども有効だといわれているのです。

月経前症候群はストレスと強い関係があるようです。

仕事などでできるだけストレスを溜めないようにするほか、病状のひどい人は、病状を周囲の人に言っておきましょう。

また、自分の状態の変化をメモしておくことで、事前に心の準備ができるだけで、かなり楽になるのです。

尚、特に病状がひどい人は、「心療内科」などで一度相談してみましょう。

月経前症候群というのは、月経前7~10日頃から身体的、精神的に不快を感じるようになり、月経が始まると共にその症状は消失するものです。

女性の多くは、月経前症候群にあてはまっていると思いますが、わたしもバッチリと月経前症候群患者といえるでしょう。

月経前症候群は、西洋医学的にはホルモンバランスが崩れるのがその原因かといわれていますが、まさにホルモンに翻弄されるがごとく。精神的には、心が乱れ、絶望感に襲われ。身体的には、疲れて起きていられず10時間以上寝ることもあるのです。

その他、月経前症候群の身体的症状として、下腹痛、腰痛、下腹部が張る、乳房が痛い・張る、頭痛、むくみ等々あるようですが、その症状は個人差があるといえるでしょう。

月経前症候群の対処法は、まず異変が起きる時期を把握して、この精神状態や体調の異変は月経前症候群によるものと自覚すること。自覚することで(しかも生理が始まると症状は消えるということで)かなり精神的に楽になるのです。

月経前症候群の簡単にできる改善策として、緑黄色野菜をたっぷりとること、なるべく歩くこと、睡眠時間をたっぷりとることがあげられます。歩くのは足のむくみの解消と、ストレス解消・リラックス効果があってオススメといえます。

月経前症候群(月経前緊張症)について、漢方においては体質別に分類します。そして、そのタイプにあった漢方処方にて、月経前症候群の症状を改善するという方法が挙げられます。

月経前症候群の症状で、イライラして周りにあたってしまう、溜息が出る、胸が張る・痛い、お腹が張るという場合は、肝気鬱血(かんきうっけつ)のタイプ。これはストレスを吸収する「肝」の働きが落ちているため起きるようです。

月経前症候群の症状で、眩暈や頭痛がしたり、鬱っぽくなる、不安感が出たり、とてもだるくなって動けなくなる場合は、気血両虚(きけつりょうきょ)のタイプ。これは、元気と血液の両方が足りないタイプとなります。

月経前症候群の症状で、むかむかする、胃腸の調子が悪くなる、泥状の便が出る、お腹がごろごろいう(ガスが溜まる)といった場合は、肝胃不和(かんいふわ)肝脾不調(かんぴふわ)のタイプ。これは、ストレスにより「肝」の調子が悪くなり、その結果胃腸の調子も悪くなりバランスが崩れた状態なのです。

月経前症候群は、実際には、以上のタイプの1つだけにあてはまるということはほとんどなく、混在するケースが多いとのことです。

睡眠時無呼吸症候群とは、SAS(Sleep Apnea Syndrome)ともいい、「睡眠時」に「無呼吸」状態になる、睡眠障害の1つとなります。

「無呼吸」とは10秒以上の呼吸停止と定義され、この無呼吸が1時間に5回以上、もしくは7時間の睡眠中に30回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されるのです。

日本人では成人(30~60歳)の約1~2%に見られ、男性に多いそうです。

睡眠が分断されたり浅くなるため、日中の強い眠気、熟睡感がない、集中力の低下などが起こるのです。

一般的には肥満で首の太い人に多く、ほとんどが強いいびきを伴っています。

また、睡眠中の体動、窒息感を伴う覚醒、倦怠感、知的活動の低下、性格変化、性的機能低下、夜間頻尿なども起こるようです。

睡眠時無呼吸症候群の人は心筋梗塞や脳血管障害など、心血管系の合併症で死亡する確率が高いこともわかっており、怖い病気なのです。

昼間の強烈な眠気のため、致命的な事故を引き起こすことがあるようです。

交通事故を起こしたり、また、新幹線の運転手が居眠りのため停車駅を通過してしまい、居眠りの原因が睡眠時無呼吸症候群だったという事件も、この病気によるものとして有名になったのです。

また、スペースシャトルのチャレンジャーの打ち上げ直後に爆発した事故も、整備作業員の睡眠時無呼吸症候群の眠気による作業ミスによる事故だと言われているのです。

心当たりのある人は、専門の医療機関を受診してください。

睡眠時無呼吸症候群には複数の治療法があるのです。

「CPAP療法」とは、鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み圧力を高め、気道を広げておく療法です。睡眠中に使用します。睡眠時無呼吸症候群の治療法として確立しており、高血圧などの合併症の予防、改善効果があると立証されているのです。
全世界で睡眠時無呼吸症候群の治療法としてもっとも普及している方法となります。
この療法で、心疾患の予防や死亡率を減らすことができるでしょう。

「外科手術」
咽頭や喉頭の閉塞する部位を手術によって切り取る方法となります。
閉塞する部位によって、有効な場合は、手術が適用される場合がありますが、声の質が変わったり改善が十分得られない場合も多く、慎重に選択されるべきです。
最近ではレーザーを当てて、部位の組織を小さくする方法もあるのです。

「マウスピース」とは、上あごと下あごが固定したマウスピースを使用し、下あごを上あごより前に固定することで気道の面積を広げ、機動の閉塞を防ぐ方法です。
持ち運びが簡単で便利ですが、効果には個人差があり、一般には軽症の患者さんに用いられます。居眠り運転の危険があるような重症患者にはCPAPが優先されるのです。
2004年度から健康保険が適応となっています。

「生活習慣の改善」
太っている方は減量により、首の周りの脂肪が減って、無呼吸が軽減されるのです。
日ごろから運動を心がけ、食生活にも気をつけてください。

また、アルコール・タバコは起動を弛緩させるため、病状が悪化します。なるべく減らすようにしてください。

睡眠薬の服用は、無呼吸を悪化させるものがあります。医師に相談の上処方してもらうと良いでしょう。

睡眠時無呼吸症候群とは、読んで字のごとく、「睡眠時」に「無呼吸」になる病気のことです。睡眠時にまるっきり無呼吸になるのではなく、10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上または7時間の睡眠中に30回以上ある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されるのです。

余談ですが「睡眠時に無呼吸」というと、少女漫画に詳しい方なら内田善美の描いた「星の時計のLiddle」(この漫画、かなりの名作)を思い浮かべる方もいるかと思います。この漫画に出てくる登場人物は、睡眠時の無呼吸の時に、非常にリアルな夢を見ていて、夢の中で少女に出会い不思議な体験をします。

睡眠時無呼吸症候群の多くは大きないびきを伴います。いびきというのは、狭いのどに無理やり空気を通そうとすることで生じるものです。よっていびきをかくこと自体、あまり健康な状態とはいえません。過労や深酒でいびきをかく場合はともかく、常時となると睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるのです。

睡眠時無呼吸症候群の無呼吸、この無呼吸が直接の原因で死んでしまうことはありません。しかし、無呼吸が続くことで体に負担がかかり、生活習慣病に及んだり、日中の極度の眠気で仕事に支障をきたしてしまうこと(事故、労災につながる)が、本人のみならず社会的にも問題となっているのです。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に無呼吸になる病気をいいますが、それはどのようにして起きるのかご存じでしょうか。

呼吸を確保するための気道があるわけですが、この気道が閉塞することによって無呼吸の状態となってしまいます。その気道に空気を通そうとして出た音が「いびき」であり、よって睡眠時無呼吸症候群の症状に「いびき」がみられます。

気道が閉塞する原因は、下記の内容が挙げられます。

・舌の付け根や軟口蓋と言われているところが気道へ落ち込む場合
・首のまわりについた脂肪による場合
・アデノイドや扁桃腺肥大による場合
・顎が小さい、顎が後退している(小顎症)場合

睡眠時無呼吸症候群は、太った人の病気という印象があるかもしれませんが、上記の原因にあるとおり、やせていても顎が小さい場合もあるのです。

やせている方も、いびきをかく、無呼吸を指摘されたことがある、日中に極度の眠気がある等の症状がありましたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、受診しておくと良いでしょう。

慢性疲労症候群とは、CFSとも言われ、日常生活が送れないほどの重度の疲労感が長期間続く状態をいいます。身体的、精神的原因ともに解明されていないのです。

病的な疲労感はいくら休息をとってもほとんど、あるいは全く改善しないのが特徴で、風邪が長引いたような症状が続いたり、ひどい疲労感があって日常生活が出来なくなったりするのです。

ひどい場合には、身の回りのことも出来ず、日常生活に介助が必要で、終日就床を必要とする、ということもあるようです。

慢性疲労症候群の診断を確定できる検査法はなく、甲状腺疾患、精神病、アルコール依存症など、同様の症状が現れる病気を除外するために検査・診断する必要があるのです。

慢性疲労症候群の診断が下せるのは、薬の副作用も含め、この疲労感を説明できる明らかな原因が見つからなかった場合に限られています。

厚生労働省の診断基準では、最低要件として「他の病気による物で無い事」「6ヶ月以上にわたる症状の持続」として診断されるのです。

慢性疲労症候群の治療は、基礎疾患が認められず、また臨床検査上異常がない原因不明の病気なので、完全な治療法は確立されていないのです。

よって、患者個々に応じた対症療法を実施することになるわけです。

投薬治療では、抗ウイルス薬や免疫グロブリン・免疫調節剤・ビタミン剤などが使用されています。

場合によっては、抗精神薬や睡眠導入剤・消炎鎮痛剤も併用されることがありますが、慢性疲労症候群の治療における安全性や有効性はまだ確立されていないのです。

インターフェロンや抗ウイルス薬を使った治療法も多く試みられていますが、ほとんどは効果が出ていないようです。

月見草オイルやフィッシュオイルなどのサプリメント、ビタミン剤の多量投与はよく行われますが、有益性はまだ証明されていないです。

また、硫酸マグネシウムの筋肉注射により病状が改善する例は少数あるとのこと。

それ以外の治療法としては、メンタル面として、同時に患者の不安を取り除くために、カウンセリングも行われる場合もあります。

また、個人またはグループでの行動療法といった心理療法も有益といえます。

また、運動療法として、ウオーキング、ジョギング、水泳、サイクリング、などの軽~中度の有酸素運動を、医師の指示の下で行うことにより、疲労感を軽減させ、身体機能を高めることができるようです。

尚、慢性疲労症候群の患者は、男性:女性=1:3の比率です。

また、児童にも病状は起こるため、不登校に陥っている場合もあるのです。

まずは医師と相談の上、十分な休養を取ると共に、適切な治療を行ってください。

慢性疲労症候群では、全身の倦怠感、疲労感があります。時には立っていられないほどの疲労感があるのですが、ほかの病気が原因として見当たらない場合(除外診断)に、慢性疲労症候群と診断されるのです。

慢性疲労症候群の除外診断といっても、そう簡単なものではありません。微熱や喉に痛みがあれば風邪と診断され、風邪の症状がなくなって倦怠感だけになっても、自律神経失調症と診断されたり。慢性の倦怠感・疲労感というのは、甲状腺疾患や肝臓の疾患、あるいはエイズなど、他の病気でもよくみられる症状なのです。

「内科」でのエコー検査や心電図、
「整形外科」「外科」での筋肉痛などの検査
「耳鼻咽喉科」での、のどの痛みの検査
「脳神経外科」での気分が優れない検査として、CTスキャナー 、MRI
「精神神経科」での精神面の検査として各種問診、 質問紙記入などによる精神分析

といった検査をして問題が見当たらない場合に、やっと慢性疲労症候群の診断がされうるわけです。これらの検査を受けるだけで、症状が悪化してしまいそうでしょう。

慢性疲労症候群の診断及び治療は、慢性疲労症候群に理解のある医療機関を探すことが重要です。慢性疲労症候群は、あまり一般的とはいえない病気のため、他の病気として診断する医師や、患者の心情をうまく扱えない医師も多いのです。

慢性疲労症候群は、一見健康そうに見えてもひどい疲労感があり、当然仕事はできませんし、ひどい時には箸すら持つことができないのです。

慢性疲労症候群は、まじめな人がかかりやすいともいわれています。まじめに仕事に取り組み責任感の強い人が、患者に多くいるようです。

慢性疲労症候群は、その認定の難しさから周囲に病状を理解してもらうことも難しく、それゆえに頑張ろうと無理をして、病状を悪化させてしまう患者も多いのです。

慢性疲労症候群は、その原因も特定できてないため、現状これといった効果的な治療法もないのです。

慢性疲労症候群の治療に一番大切なのは、肉体的・精神的安静です。安静を保つには、家族や周囲の理解が不可欠です。

慢性疲労症候群の効果的な治療法が見当たらないといっても、感情不安定や気分の落ち込みといった症状は、周囲の理解だけで改善されることが多く見受けられます。本人も周囲の人も、あせらず、あきらめることなく、治療をしていくことが大事なのです。

メタボリック症候群(代謝症候群)とは、「メタボリックシンドローム」とも呼ばれ、心臓病や脳卒中を引き起こす危険の高い状態なのです。

メタボリック症候群は、「肥満」、「糖尿病」、「高血圧」、「高脂血症」などの危険因子が集積する病態であり、「死の四重奏」と呼ばれていたものです。

現在は「喫煙」を加え「死の五重奏」と言われているそうです。

また、肥満にも男性に多い内臓脂肪型肥満と女性に多い皮下脂肪型肥満があり、リスクが高いのは内臓脂肪型肥満で、ウェスト周囲に注意することが必要となります。

致死的な病気を発症するまで通常は無症状ですが、時に急性心筋梗塞などを発症し、場合によっては死につながることもある、潜在的に危険な状態と言えます。

WHO(世界保健機構)によれば、この症候群にかかっている人は、現在、世界的に増え続けており、米国では、実に成人の30~40%もの人が該当しているのです。

日本人では特に中年以降の男性に多く、一般の人の中で5人に1人くらいいるそうです。

メタボリック症候群の予防法は、蓄積した内臓脂肪が引き起こすと言われていますから、まず、内臓脂肪を減らすよう、肥満を解消することが大事なこととなります。

有酸素運動で、内臓脂肪を予防してください。

また、食事では、早食い、まとめ食い、朝食抜き、夜食、間食をさけ、脂肪の摂取を制限すること、食物繊維を多く摂取するように心掛けると良いでしょう。

禁煙、適切な飲酒量を守ることも大切なことです。

また、メタボリック症候群によって起こる、動脈硬化から進行する心筋梗塞や脳卒中といった、突然死は、急な発汗などによって脱水状態になり、血液がドロドロになることによって起こりやすくなるのです。

よって、運動やサウナの前後には、適宜水分を摂取するようにしてください。

脳梗塞や心筋梗塞で突然死した人は、3人に1人が、就寝中に突然発作が起きて死亡しています。よって、寝る前と起きた直後に水を飲みましょう。

メタボリック症候群の診断基準を、日本内科学会は2005年に発表しました。その基準は、次にあげる通りです。

内臓脂肪の蓄積(へそ上測定腹囲が女性90センチ以上、男性85センチ以上)を必須条件とし、プラス次のどれか2つにあてはまること。

・高血糖(空腹時の血糖値が、110mg/dL以上)
・高血圧(最高血圧が130mmHg以上か、最低血圧が85mmHg以上、もしくは両方)
・リポ蛋白異常(中性脂肪が150mg/dL以上か、HDLコレストロールが40mg/dL未満、もしくは両方)

メタボリック症候群では、内臓脂肪の蓄積を問題視します。従来はメタボリック症候群の項目として「肥満」と表現されていましたが(肥満ももちろん健康にいいわけではないですが)、肥満の指標となる身長と体重からは、内臓脂肪の蓄積は判定できないのです。

内臓脂肪の過度の蓄積とは、腹部をおへその位置で輪切りにしてCT装置を使って見た時、 内臓脂肪の面積が100平方センチを超えている状態です。これをウエストサイズに直すと、男性はおよそ85センチ、女性は90センチとなるため、このサイズが上記メタボリック症候群の判定基準とされたのです。

メタボリック症候群という概念ができたのは、動脈硬化をいかに予防するかという視点からきています。動脈硬化から引き起こされる病気は、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの病気。これらの循環器病は、ある時突然発症することが多く、さらに生命に関わる重大な病気といえます。

メタボリック症候群に該当したからといって、いきなり動けなくなるという人はほとんどいないでしょう。しかし、これを警告として、メタボリック症候群の段階のうちに生活改善をしようとすることがポイントなのです。

メタボリック症候群の中でも問題視されるのが、内蔵脂肪の蓄積。内臓脂肪を減らすのは、適度な運動が必要です。つまりメタボリック症候群に該当する人は、まずは運動することとなります。

簡単な運動は歩くこと。オススメは、通勤電車やバスの一駅分を歩くことです。朝の忙しい時は無理でも、帰りに一駅分歩く。帰りは仕事で疲れていて…という億劫な気持ちもあるでしょうが、意外に歩くことで疲労が回復します。疲労も回復して内蔵脂肪も燃やせて一石二鳥です。

面倒だなという気持ちを「その時だけ」でも飲み込んで。メタボリック症候群をクリアしてください。

過敏性腸症候群とは、腹痛と便通異常を主体とする消化器症状が続くが、その原因として身体的な検査をしても器質的な異常がなく、機能面での異常だけが認められる病気となります。

病状には、「下痢形」「便秘形」「下痢・便秘交互型」があり、日本人では多くみられる病気で、 約10%の方が過敏性腸症候群の症状を持っているとも言われているのです。

また、女性の方が男性の3倍多く起こっています。

原因は主にストレスで起こり、「下痢や便秘を繰り返したり、またはどちらかが頻繁に起こる」「便意はあるのに、排便がないか、ゆるい便が少量しか出ない」「腹痛を伴い、下痢や便秘が起こる」「おならがよく出る」などの症状が挙げられます。

ストレスによって、不安や精神的圧力などを受けると、脳から自律神経を伝わって、胃や腸などに伝達され、胃腸の機能的な異常を起こしていると考えられているのです。

発作はほとんど常に、目覚めている時に起こり、寝ているときに起こることはないのです。

また、高カロリー食や、高脂肪食が原因となることもあるようです。

急いで食べたり、長い間何も食べなかった後に食べたりすると、過敏性腸症候群の発作が起きることがあるのです。

人によっては、すぐトイレに行きたくなるので電車に乗れない、学校・会社に行けない、などの深刻な悩みを持っている人もいるそうです。

過敏性腸症候群の治療法は、人によって違います。

その人にとって問題となっているストレスの原因がある場合は、それを取り除くようにしましょう。

また、場合によっては、心理カウンセリングや、心療内科的治療で不安や抑うつ症状に対して抗不安薬や抗うつ薬を処方することもあるようです。

また、便秘になりがちな人は、運動の習慣をつけることによって、改善が期待できるのです。

食事は、多くの場合、1回の量を少なめにして、回数を多くしたほうがいいとのこと。

また、繊維質の多い食事によって病状が改善するタイプの人もいるのです。

オオバコ繊維のサプリメントなどを摂取しましょう。

しかし、食物繊維によって病状が悪化するタイプの人もいるので、合わない場合には中止してください。

カフェインや乳製品、アルコール、タバコは過敏性腸症候群を悪化させることがあるので注意が必要となります。

また、腸管の蠕動を正常に戻すような薬が処方されることもありますが、効果がない人もいます。

また、下痢止め薬は下痢には有効となります。

ペパーミントオイルなどのアロマオイルは、鼓腸やけいれんなどの症状に効果があるようです。

過敏性腸症候群の症状は急に治るものではなく、症状が明らかに改善するまでに半年以上かかることもあるのです。

また、腸管はストレスに反応しやすくなっており、この傾向自体はずっと続くので、食事を正しくとり、繊維質を多く摂取し、必要に応じて薬を使用すれば症状をかなり改善することは可能となります。

本人にとっては、かなり辛い病気。ストレス対策と、日々の生活習慣で、徐々に改善してください。

過敏性腸症候群とは、胃腸に特に病気が見当たらないのに、便通の異常が起きる病気です。代表的な症状は、神経性下痢(下痢型)となります。

これは、激しい腹痛の後、粘液性の下痢便が出るもので、朝起きてすぐ、朝食後、出かける前、電車の中、到着後など、時と場所を選ばず何度も起きるやっかいです。

過敏性腸症候群は、休みの日や遊んでいる時は、あまり症状が出ないともいわれていますので、最大の原因はストレスと言われています。

わたしは高校3年(受験生ですね)の後半半年、この過敏性腸症候群の神経性下痢の症状でした。特にテスト時の下痢がひどかったですね。汗がにじみ出て、時には貧血時によくある周りがリバース(白黒反転)したりの激痛で。トイレに行くのもやっと行って、出してしまえばスッキリ収まる。出せばスッキリするとわかっていても、あの激痛は!!ちなみに毎朝登校の際に、正露丸15錠(1回に15錠です)飲んで行たのです。

過敏性腸症候群に正露丸が効くのかといえば、確かに学校で過敏性腸症候群の症状は出なかったようです。しかしこれは、もともとストレスからきている症状。正露丸についても、医学的効果というよりは、「これだけ飲めば大丈夫」と思って「安心」したことが大きかったのでしょう。

過敏性腸症候群の症状が消えたのは、大学合格・高校卒業した時。結局、受験や人間関係といった「ストレス」の因がなくなるまで、この症状が続いたことになるわけです。

過敏性腸症候群になりやすい性格というのはあるのでしょうか。過敏性腸症候群の診断をする際に性格テストも行うのですが、その結果からいうと、まじめな人、気が弱い人、うつ傾向の人が多いのです。

これって。過敏性腸症候群だったこともあるわたしとしては、気に入らないですよね。気が弱いだなんて失礼な!(苦笑)しかし、これはあながち外れてはおりません。過敏性腸症候群だった頃の自分を振り返ると、「ガラスのような神経」だったと思うからでしょう。

「ガラスのような神経」というのは、自分の心を「ガラスのようにモロそう、壊れそう、傷つきそう」と感じて、それを壊すまい、傷つけまいとしている状態といえます。つまり、本当にモロい・壊れやすい・傷つきやすいのではなく、自分でそう過剰に反応し、防御しようとして、自分でストレスを作り出していたり、大きくしていたりしている面もあります。

わたしは大学受験時に過敏性腸症候群になりましたが、その後、大学受験など全然比較にならない高倍率と勉強量の公務員試験の時には、全く平気だったのです。

過敏性腸症候群はストレスからくるもの。しかし、「この環境だったらストレスを感じてもしょうがない」ということはありません。ちょっとした気分転換ひとつでストレス解消になることもあります。気分をリフレッシュして、心に柔軟性をもたせていくとよいでしょう。

ギラン・バレー症候群とは、急性炎症性脱髄性多発神経根炎(AIDP)とも言われており、筋肉を動かす運動神経が傷害されて、両手両足に力が入らなくなる病気を指します。

あらゆる年代に発症しますが、20~30代、60~70代に発症者が多いそうです。

ギラン・バレー症候群は稀な病気であり、年間の発病率は10万人当たり1~2人程度です。

約2/3の患者さんが、発病の1~2週前に風邪をひいたり下痢をしたりしているのです。

手足のマヒの程度は発病してから1~2週以内にもっともひどくなり、重症の場合には呼吸もできなくなるのです。

手や足の先が痺れたり、感覚が鈍くなったり、筋力が低下、筋肉が萎縮し始めます。これらの症状は、四肢の末端からしだいに全身に広がっていきます。

ギラン・バレー症候群は、急速に筋力が低下する急性型と筋力低下が徐々に起こる慢性型の2つのタイプに分類する事が可能です。

現在のところ、はっきりとした原因はわかっていませんが、風邪をひいたり下痢をしたりした際に、血液中にできる「抗体」が誤って自分の運動神経を攻撃するような「自己抗体」ができ、その「自己抗体」が運動神経の機能を障害して手足の筋肉が動かなくなる、という機序が明らかにされつつあるのです。

予後は比較的良好で、30%の人は一年以内に完全回復するようですが、完全回復したと思われても、持久力の低下が見られる人が多いのです。

ギラン・バレー症候群の治療法としては、以下のような方法が挙げられます。

・免疫グロブリン療法:免疫グロブリンを大量投与します。機能予後の改善のため、現在では早期から投与することが推奨されています・
・血漿交換:血液中の有毒物質をフィルターで取り除きます。
※日本の健康保険の範囲内で治療を受けられるのは現在、単純血漿交換療法だけです。

その他、ステロイドは有効性が証明されておらず、病気を悪化させることもあるため、今では使用されていないのです。

尚、急性型のギラン・バレー症候群は、急速に悪化するために緊急治療が必要で、ただちに入院して治療を受けてください。

適切な治療を開始するのが早いほど、良好な治療結果が期待できるでしょう。

また、関節と筋肉の機能を維持するため、理学療法がただちに開始されるのです。

また、5~10%の人は、呼吸をコントロールしている筋肉が非常に弱くなるため、人工呼吸器が必要です。

租借するための筋肉も筋力低下が起こることがある、約10%の人は静脈栄養や腹壁を通して胃に栄養を送るチューブが必要となるのです。

ギラン・バレー症候群という病名は、1916年にこの疾患を報告したフランスの内科医ギランとバレーからつけられました。ギラン・バレー症候群は稀な疾患であり、年間の発病率は5万人に1人程度、女優の大原麗子がかかったことで有名ですね。

ギラン・バレー症候群は、免疫系の疾患で手足が急に動かなくなってしまい、その後麻痺部分が体の中心部に広がっていきます。ひどい時には呼吸もできなくなってしまい、症状のピークは2週間といわれます。早期のうちに治療を受けることが重要となります。

ギラン・バレー症候群は、神経内科系疾患の中では完治しやすい病気といわれています。ピークの2週間を過ぎると、体の中心部の麻痺から回復していきます。完治に1ヶ月くらいかかる人もいれば、1年以上かかる人もおり、残念ながら完治しないケースもあるのです。

有髄神経の構造としては、電気的な興奮を伝える軸索(じくさく)が中心にあり、軸索の周囲を絶縁体である髄鞘(ずいしょう)が覆っているわけですが、ギラン・バレー症候群のタイプとして、髄鞘が傷害されるタイプは完治しやすく、軸索そのものが傷害されるタイプと両者が傷害される混合タイプは完治しづらいということが確認されているのです。

ギラン・バレー症候群の原因は、風邪をひいたり下痢をしたりした際にできる抗体が、「自己抗体」(自分の運動神経を誤って攻撃してしまう抗体)となってしまうことにあるようです。この自己抗体が、自分の末梢神経を攻撃し続けることによって、手足等が動かなくなってしまうと考えられているのです。

ギラン・バレー症候群に対する予防策はないといわれています。しかし、ギラン・バレー症候群にかかり回復した患者さんの中には、「過度の疲労やストレスを避け、バランスのとれた食事や休養、前向きな思考をするなど、自己免疫力を高めるよう心がけて生活することで、予防できる(た)のではないか」とおっしゃる方もいるそうです。

一般に病気というものは、肉体的な症状として現れますが、わたしたちの心の状態にも大きく関係しています。わたしたちの体を守るはずの抗体が、何らかの弾みで自分を「攻撃」するようになっているのならば、なおさら心において否定的に自分を「攻撃」するのは極力避けて、前向きになる方が良いのでしょう。

また、ギラン・バレー症候群にかかった人は、抗体が再び誤って反応する可能性があるため、インフルエンザ・ワクチンの接種は避けた方がよいようです。

ネフローゼ症候群とは、腎臓病の1つで、蛋白尿、低蛋白血症、高コレステロール血症、浮腫(まぶたや手足のむくみ)を生じる病態となります。

腎臓の糸球体に障害が起こり、多量のタンパク質が尿に漏れ出てしまうことによって起こるものです。

また、顔や手足に浮腫ができる、胸水、腹水がたまる、尿が出にくくなり、腎機能の障害、血圧の低下を認めることもあるのです。

糸球体基底膜の高分子蛋白の透過性亢進により高度の蛋白尿が認められ、このため低蛋白血症となります。浮腫の原因としては、大量の蛋白尿喪失による血漿膠質浸透圧の低下や循環血漿量の増加などとされています。

腎臓機能の低下が進むと尿毒症の症状がでてくるのです。

ネフローゼ症候群の治療法は、主に、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤、抗血小板薬を使用します。病態によっては、副腎皮質ステロイド薬が無効な場合があるようです。

浮腫に対しては利尿剤を使用し治療することになります。

また、蛋白尿が多い時には厳重な安静が必要となります。

ネフローゼ症候群では、飽和脂肪とナトリウムを少なくした食事療法を行ってください。

また、タンパク質を摂取しすぎると、尿中のタンパク質濃度が高くなるので、腎機能の程度によって制限を行う場合もあるのです。

蛋白尿が多い時には厳重な安静、減塩・低蛋白食が大切なのです。

また、感染症は命にかかわる可能性があるので、すみやかに治療しなければなりません。

ネフローゼ症候群とは、腎臓の働きに支障が生じ、多量のたんぱくが尿中に排泄され、血液中のたんぱくが極度に不足する病的状態のことをいいます。ネフローゼ症候群は、多くは免疫学的異常によるものだそうです。

ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体に病変のある「原発性ネフローゼ症候群」と、全身性疾患が糸球体に障害を及ぼして起こる「続発性ネフローゼ症候群」の二つに分けられるのです。

原発性ネフローゼ症候群には、腎臓の病変の違いによって、微小変化群(リポイドネフローゼ)、巣状糸球体硬化症、膜性糸球体腎炎、増殖性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎といったものが挙げられます。

続発性ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体の病気ではなく、全身性の病気の症状の一部として生じるものです。ネフローゼ症候群が生じた場合、その病気は悪化している・進行していると考えてください。

続発性ネフローゼ症候群を起こす可能性のある病気は、糖尿病、全身性エリテマトーデス、紫斑病、アミロイド腎症、マラリア、梅毒、ウィルス性肝炎、がん、リンパ腫などです。また、抗リウマチ薬や、抗てんかん薬、重金属などで、続発性ネフローゼ症候群が起きたりもするのです。

ネフローゼ症候群になると、まずむくみが生じます。尿に多量のたんぱくが排泄されると、血液中のたんぱくが少量となります。血液中のたんぱく濃度が低下すると、浸透圧の作用により、水分や塩分などが血管の外に移動してしまうため、むくむのです。

むくみは、足の向う脛(すね)を押したときに凹んだままかどうかで判断できます。むくみの程度によりますが、足のむくみを解消しただけで、体重は、2~3キロ軽くなるとの事です(とわたしは医者にいわれました)。

ネフローゼ症候群だけが、むくみを生じさせる原因ではありません。むくみは心臓が悪くても、塩分の取りすぎでも、運動不足でも生じます。むくんでいること自体がひとつの病気のサインですので、早期に検査を受けてください。

むくみを取るのに利尿薬がつかわれますが、これはむくみをとるだけであって、ネフローゼ症候群の根本的治療にはならないのです。

ネフローゼ症候群の食事療法として、以前は高たんぱくの食事が推奨されていましたが、現在はこれはかえって腎機能を悪化させると考えられています。食事療法は多くの場合、むくみの解消のため、塩分・水分の制限となります。

パニック症候群とはパニック障害とも言われ、めまい、動悸、手足のしびれ、吐き気や呼吸困難、死ぬのではないか、狂ってしまうのではないか、という恐怖に襲われる症状(パニック発作)が起こる病気のことです。

パニック発作が起こると、患者は、その体験を非常に強烈なものとして感じるため、次に不安の発作が発生する状況を非常に恐れ、また起きるのではないかとさらに不安に感じ、外出を避け、家にこもりがちになったりするのです。(予期不安)

電車や人の多い人ごみなどで発作が起こった場合、その後、電車に乗れなくなったり、人ごみを避けるようになります。

このような状態を広場恐怖、といい、広場恐怖の原因のほとんどはパニック障害といわれているのです。

パニック症候群の判断は、病状が1か月以上続くこと、薬物や身体疾患、また、他の精神疾患ではないことが診断の基準です。

判断は難しく、専門家などでも誤診してしまうケースもあり、自分で判断するのは難しいと思ってください。

パニック症候群は、カフェインやニコチンで悪化するため、カフェインを含む食べ物やタバコは避けるべきです。

パニック症候群(パニック障害)の治療には、主に、薬物療法と、精神療法があるのです。

薬物療法では、抗うつ薬として、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが使用されています。

以前からあった「三環系抗うつ薬」「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」は副作用があり、副作用の少ない薬としてSSRIが使われるようになってきているそうです。

また、抗不安薬が使われることもあるようです。

精神療法では、「認知慮法」「行動療法」などが行なわれています。

認知療法とは、パニック発作が起きると思われる状態に、想像的、体験的に身をおき、その状態でパニックを起こさず冷静に、感情のコントロールができるような訓練をしてください。

「行動療法」とは、実際にパニック発作が起こる場所に対して、あえて行き、段階的に慣らしていく、という方法となります。

パニック症候群は、少なくとも、重大な結果にいたる病気ではないので、病気だと割り切り、客観視して、地道に前向きに対処してください。

また、ある程度時間をかけ、徐々に回復していく病気なので、焦らず、気長に、治療にあたると良いでしょう。

パニック症候群は「パニック障害」ともいわれる病気です。パニック障害の方が正式名称となります。

パニック症候群の中心的症状は、理由のない激しい不安感、恐怖感。誰しも不安になると、心臓がドキドキしたり、汗をかいたり、めまいや息苦しさを覚えるものです。しかしパニック症候群の場合は、それが大変強度に、前触れもなくあらわれます。

パニック症候群の発作症状は、5分~30分で自然におさまります。そして、その発作を説明できる臨床検査結果がありません。パニック症候群の症状があるとしても、日常生活に特に支障がない場合は、パニック症候群とは診断されないのです。

パニック症候群の効果的な治療においては、まず自分にあった医者を探すことが大切です。パニック症候群に理解のある医者でなければ、適切な治療は期待できませんので、もし今の病院に抵抗を感じるのなら、転院することも検討しましょう。

その他、パニック症候群に効果的な習慣として、筋トレ、なるべく自然に触れる、自分の時間を確保する、発作が起きたときに「大丈夫、大丈夫」といいきかせる等が挙げられます。

パニック症候群の原因は、心身症やうつ病のそれとは異なり、心理的・社会的なストレスとはまったく別の要因で起こるようです。

パニック症候群で極度に感じる「不安」や「恐怖」というものは、生体防御反応であり、それらを感じることで、わたしたちは危険を回避しているのです。

「不安」は、ストレスなどを感じた時に、脳に神経伝達物質のひとつであるノルアドレナリンが放出されることで起きるものです。この「不安」を抑えるものが、同じく神経伝達物質のセロトニン。このセロトニンが不足していると、生じた「不安」を抑制できなくなってしまって、パニック症候群の症状が起きてしまうそうです。

セロトニンの不足には、先天的にセロトニン神経の働きが弱い場合と、普段の生活のストレスや疲れによる場合があるのです。

パニック症候群に筋トレが効果的だったという患者さんは、筋トレによって、自然に脳内のセロトニン量をあげることができたからだそうです。

エコノミークラス症候群とは、飛行機などの乗り物で長時間座っていた人に起こる、深部静脈血栓症に伴った急性肺動脈血栓塞栓症のことを指します。

飛行機や車などの狭い座席に、長時間座っていることが原因で血行不良が起こり、脚の静脈に血栓(血の塊)ができ、この血液の固まりが、脚から肺に運ばれ肺動脈が詰まり、酸素を取り込めなくなるのです。

また、血栓は脳や心臓に移動して、脳卒中や心臓発作を起こすこともあるようです。

飛行機のエコノミークラスの乗客からの発症が多く報告されているためこのように呼ばれていますが、座席のクラスに関係なく、また航空機以外の交通機関や劇場でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険があります。

エコノミークラス症候群は、時間が長いほど起こりやすく、長時間のフライトの後、空港につくやいなや、倒れて死亡する、というショッキングな例も報告されているのです。

成田空港でも、軽症を含め、年間100~150件ぐらい発生しているそうです。

エコノミークラス症候群は、エコノミークラスの飛行機のみで起こるわけではありません。エコノミークラスでの発生報告が特に多いのは、ビジネスクラス、ファーストクラスに比べて、座席の間隔が狭く、体の動きが制限されていることに関係があるらしいです。

また、飛行機以外でも、長距離バス・列車・自動車・船・パソコンなどで、長時間一定の姿勢を続けることで、同じように危険があるのです。

対策としては、まず、できるだけ体を動かすようにして、定期的にトイレなどで席を立ったり、手足を動かしたり、ストレッチをする、などが有効となります。

できれば1時間に1回は足の運動をしてください。

また、飛行機内は乾燥しているため、水分を5時間で1リットルを目安に飲むと良いでしょう。

また、アルコールやカフェインは、利尿作用により体内の水分を減らし、エコノミークラス症候群が発症しやすくなるため控えてください。

また、足に静脈瘤のある人、足の手術を受けた人、血液凝固機能に問題のある人、肥満者、妊娠中の人、高齢者、喫煙者などは特にエコノミークラス症候群にかかりやすいようです。

また、飛行時間が7~8時間上で発生頻度が高くなり、15時間以上では危険になります。

エコノミークラス症候群とは、飛行機で長時間旅行した後、飛行機から降りて歩き始めたとたん、急に呼吸困難やショックを起こし、ひどい時には死亡してしまうケースもあります。

エコノミークラス症候群は、飛行機内の狭い席のような所に長時間座り続けることによって、脚に血行不良が生じ、できた血栓が肺静脈を閉塞させることで起きる病気といえます。

エコノミークラス症候群を予防するには、手足を動かしたり、歩き回ったり、また深呼吸するのも効果的です。1時間に1回の割合で、体を動かしてください。

飛行機内の狭い席でも、オフィスのデスクでもできる運動方法としては、下記の内容が挙げられます。

1)肩の運動 両肩をすくめて、ぱっと脱力して肩を落とす。
2)首の運動 頭をゆっくりと右肩と左肩に傾ける
3)足の運動(前屈) 足を床に置き、上体は起こしたまま。右足の脛のところで両手を組んで、太ももを胸に引き寄せる。左も同様に。
4)足の運動 足を床に置き、つま先を床につけたまま、かかとを上げ下げ。かかとを床につけたまま、つま先を上げ下げする。

いずれも3回から10回くらい。エコノミークラス症候群の予防になるだけでなく、気分転換にもなりますので、試してみたらいかがでしょうか。

エコノミークラス症候群(急性肺血栓塞栓症)の診断は、なかなか難しいものがあります。なぜなら、エコノミークラス症候群の特有の症状が少なく、自覚症状のみであることが多いからです。重症の場合は、突然、失神や心停止が生じますので、診断はさらに難しくなるのです。

エコノミークラス症候群の診断を難しくしている因としては、あまり知名度が高くない病気であるということも挙げられるでしょう。

エコノミークラス症候群の症状は、73%の人が呼吸困難、53%の人が胸痛を訴えています。しかし呼吸困難や胸痛は、心臓病などの循環器系の病気や呼吸器系の病気でもおきる症状ですから、医師はそれらの病気の方を想定して検査をするのが一般的となります。

エコノミークラス症候群の診断の決め手は、肺動脈の中に血栓が存在するかどうかです。これは、最近では「超高速CT」という方法で、肺動脈の中の血栓を写真に撮ることが可能です。次に、まだ足の静脈に血栓が残っているかどうかの確認として、「血管エコー」という検査があるのです。

エコノミークラス症候群は、以上のように確実に確認できる検査がありますので、あとは担当の医師が、この病気を思いつけるかどうかにかかっています。

胸郭出口症候群とは、神経や血管が、胸郭の出口から出る近辺で骨や筋肉の変位によって圧迫されるために、首、肩、腕などに症状が出る病気のこと。

「胸郭出口」とは、「鎖骨」と「一番上の肋骨(第一肋骨)」と「斜角筋」が造るすき間を指します。

病状としては、「手指の痺れ」「重たいものを持ったり、腕を上に挙げると痺れが強くなる」「肩から指にかけての痛み・しびれ」「首・肩から肩甲骨・上肢部が痛い・重い・だるい・こわばりがある」などの症状が出るのです。

手を上げたり重いものを持つと痛みが増すことも多いそうです。

また、自律神経様症状を訴えることも多くあるようです。

また、胸郭出口症候群では、肩や腕がしびれ、血行障害をきたす場合もあるのです。

上肢の神経は、脊椎椎間孔から脊椎管の外へ出ます。腕、手へと広がります。

腋の下を通過するまでに、筋肉や鎖骨と肋骨の間などとても狭いところを、腕に行く血管と一緒に通過するのです。

女性などで「なで肩」の人は、この通路が特に狭く、病状が起こりやすくなるようです。

このようにして、神経・血管が圧迫されて起こるのが、胸郭出口症候群なのです。

胸郭出口症候群には、原因によって「肋鎖症候群」「斜角筋症候群」「過外転症候群」「頚肋症候群」の種類が存在します。

胸郭出口症候群の治療は、病状が軽度の場合は運動療法を行ってください。

肩甲骨を上げて、筋肉を強化するトレーニングをしましょう。

また、日常生活動作の注意点として、腕を下げて行う作業や、首の不良姿勢で行う動作を避け、また、重たい物を持ったり挙げたりしないように指導しています。

リハビリテーションとして温熱療法、ストレッチ、筋力強化訓練も指導されることがあるようです。

また、装具療法として肩甲帯支持バンドを着用させることもあるのです。

運動療法で効果が見られない場合は手術の対象となることもあるのです。

閉塞している狭い部位を広げるため、第1肋骨や余分な骨を切除することになります。

また、動脈の閉塞の場合、まれに血行再建術も行われます。

胸郭出口症候群による痛みに対しては、抗炎症剤、筋弛緩剤などが処方されるようです。

自律神経様症状に対しては抗不安剤も投与されることがあるのです。

また、場合により、神経ブロック療法も行われます。

胸郭出口症候群において「胸郭」の「出口」といわれる部位は、首すじから腕の付け根(わき)付近のことです。この部分は、腕にむかっている神経の束や血管の通り道になっているのです。

胸郭出口症候群では、この神経や血管が圧迫されることによって、手・腕にしびれや倦怠感などの症状が出るようです。

胸郭出口症候群になりやすい人は、一般的に20~30代のなで肩の女性、男性では筋肉質でいかり肩の人といわれています。以下、胸郭出口症候群なりやすい場合をあげておきましょう。

なで肩の人は、肋骨と鎖骨の間が狭くなって、圧迫されやすくなるようです。

筋力トレーニングをやる人は、肩、首に負荷のかかるトレーニング後のストレッチが不十分な場合、腕への血行が悪くなる可能性があるのです。

長時間パソコンを使う人は、長時間腕を保持するために、首・肩周りの筋肉が緊張し続けるようです。

デスクワークが主な人は、姿勢を支える筋肉が疲労しがちです。姿勢がくずれると、肩の位置が体の前方にくるため、バランスが悪くなり、腕への血行が阻害されやすくなるのです。

肩こりがある人は、頭の位置を保つための筋肉が、バランスを崩しやすくなりがちです。

以上のように、どれもよくありがちなケースですので、誰もが胸郭出口症候群にかかる可能性があるといえます。

胸郭出口症候群を予防する方法をいくつかあげておきましょう。

胸郭出口症候群を予防するには、姿勢に気をつける必要があります。パソコンのディスプレイを見る時は、顎を前に突き出しすぎないようにしてください。

またデスクワークの時にありがちですが、うつむいた状態を長く続けないようにします。デスクワークや手作業の合間、休憩時間などには、腕を頭の上にあげてストレッチをすると良いでしょう。

胸郭出口症候群の予防には、首や肩まわりをほぐすことも効果的です。肩周りをほぐすには、肘を曲げたままでゆっくりと腕をぐるりと回してください。

首をまわすには、まず息を吸って頭を下に向け、ゆっくりと息を吐きながら右まわりに首をまわします。首の筋肉がのびていることを実感しながらまわすのがポイントです。右が終わったら左まわりもやりましょう。

胸郭出口症候群の予防として、頭を支える筋肉が疲労しにくくなるよう、首、肩周りに筋力をつけることも効果的といえます。